8020とは「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することが出来ると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。
8020達成率は1989年(平成元年)の運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4〜5本)でしたが、厚生労働省の調査では2007年(平成19年)で25%を達成し、2016年の歯科疾患実態調査では、達成者が51.2%になっています。
8020達成者は非達成者よりも生活の質(QOL)を良好に保ち、社会活動意欲があるとの調査結果や、残っている歯の本数が多いほど寿命が長いという調査結果もあります。
仮に8020を達成できなかった方も、しっかりと噛み合い、きちんと噛むことが出来る義歯などを入れて口の中の状態を良好に保つことで、20本あるのと同程度の効果が得られます。食べ物をしっかり噛むことが出来れば全身の状態も良好になりますし、よく噛むことで脳が活性化されて認知症のリスクが軽減するという調査結果も出ています。いつまでもおいしく食べ続け、健康寿命を延ばすために定期的にかかりつけの歯科医院に行き、口の中の健康を保ちましょう。
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